集成材と芯持材の違いを簡単にお伝えします。
集成材(構造材)とは、ホワイントパインウッドやレッドウッドをスライスしたものを、接着剤で年輪の向きを交互に張り合わせた部材のことです。
芯持材(構造材)とは、桧や杉の年輪の中心部分をメインに周辺部の辺材をカットして角材にしたものです。
集成材が近頃多様されている最大の理由としては、反りやねじれが少ないため、建築後のクレームが出にくいという点です。そして、初期強度は芯持材の1.2倍から1.5倍ほどの強度があるため、お客様の受けも良いのです。
しかし、一般的にベニヤと呼ばれる材料も集成材の一種ですが、湿気に弱いため、フローリング(ベニヤに薄くスライスした表面材を貼りつけたもの)等、湿気にさらされる特に1階の床が20年から30年程度で、ブカブカした状態になることは皆様もご存知の事実だと思います。構造材として使用する際は、構造材の周囲を風通し良くしておけば、問題はないと思いますが。
また、初期強度は強くても、長期強度のしっかりとしたデータが無いため分かりませんが、時間と共に強くなることは考えづらいようです。さらに、使われている材料(ホワイトパインウッド)は、北欧やニュージーランドで育った木材を使用することが多いため、高温多湿の日本の気候に適していないことは当然のこと、爪で傷をつけてもらえば分かりますが、比較的やわらかい材料です。白っぽく桧に似た色合いのため、ごく一般のお客様には受けもいいです。
ただし、大断面の加工も自由自在なため、大きな木造建築物(体育館等)や大きな空間を必要とする、LDKなどの梁に使用するには最適です。
一方、芯持材は反りやねじれが生じやすく、建築後にクロスの割れやプラスターボードの継ぎ目部分が割れたりとその後のアフターがしっかりした会社でないと扱いづらい商品です。初期強度は集成材に比べ弱いようですが、時間の経過とともにさらに乾燥していき、強度が増していきます。
芯持材の多くは国産材を使用していますが、全てがそうだとは言いませんが、九州や四国地方で育った木材は比較的早い時間で育つため、逆に言えば年輪が詰まっておらず、年輪が詰まったものに比べると弱いようです。芯持材の無垢材を使用しているからといって、すべて安心というわけにはいかないようです。よく言われるのは木材の年齢が、建物の寿命に大きく作用するということも大事なことです、法隆寺が手直しを重ねながらも1000年以上の歴史があるのは、1000年以上の時間をかけて育った木材だからです。
高温多湿の日本の風土では、日本で育った木材を使用することは理にかなっています。近頃では、乾燥材(KD材)というものが、主流になり、反り、ねじれも少なくなりましたが、乾燥釜で乾燥する際に、コスト削減のために定量以上の量を一辺に釜に入れているものも流通しているようなので、安いものには注意が必要です。また、乾燥のさせ方によっては、木材自身の細胞を壊してしまうこともあるようです。
一番良いのは、昔ながらに秋から冬場にかけて、切り倒しておいて、天日乾燥させたうえで春に山から下ろし、さらに数年寝かしておいてから、製材すると最高の木材になるようです。ただし、コストがかかりすぎることが今現在の問題点です。よほど金銭的に余裕がない限り、一般の住宅で使用するのは難しいでしょう。
ちなみに当社では、基本は国産の比較的年輪の詰まった芯持材を柱に使用していますが、大きな空間の梁部分には集成材を使用することもあります。ただし、お客様がお望みならば、オール集成材でも計画します。金額は似たり寄ったりです。
どちらを選択するかは、お客様次第です。当社では芯持材を36年間使用し続けていますが、反りやねじれ以外には大きな問題は生じていません。集成材はそれほど古くから使用・流通していないため、よく分からないのが実状です。
左:芯持の構造材。 右:集成の構造材。
わざと、一年以上雨ざらしにしておいた集成材。建物内部では、こんな過酷な状態にはならないのでご安心ください。
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