紹介する人:臼井輝志(てるし)/工事部担当部長
紹介される人:木下助一(すけいち)/工事部担当部長
臼井に原稿を依頼しても、「適当に書いといてよ」の一点張りで、なかなか応じてくれないため(恐らく一番仲が良く、お互いに認め合っている間柄のため照れくさいのでしょう)、今回は臼井が言いそうな言葉でゴーストライトさせていただきます。
まったく、まいっちまうんだよ。木下さんには。
何がって?バブルの頃は、建設の仕事も今以上に忙しかったけど、夜の仕事もお互いに忙しくって。
現場から一仕事終えて会社に帰ってからは、若い者を捕まえて、つまみにしながら一杯飲んでから、二人してよく夜の仕事に出かけたもんだよ。あの頃は、疲れるという言葉を知らなかったから。見れば分かるだろう!あのデカイしっかりとした鼻を見れば。ヒッヒッヒッヒッ!
そんな木下さんも変わっちまったもんだよ。孫ができてからは。現場が終わってからは一目散に鎌倉の自宅へ帰っちまうんだよな。孫の話になるとデレデレの爺さん顔になって、落ちたもんだよ。情けないったらないよ。悔しいから俺も孫でも作るか(その前に結婚しなきゃな)。
そんな今でも、昼の仕事と来たら、まだまだ若いもんには負けてないからな。難しい施工図書きや現場での指示・段取りといったら俺たちの右に出る者はまずないだろうな。正直言うと俺の方が現場監督としては彼より上だけどな。
でも、これは木下さんを褒める記事なんだよな。そうだな、あえて俺のかなわない点といえば、自分で何でもやっちゃうことだよ。ゴミ片づけから、左官工事、バイブレーター作業、塗装まで、何でもやるよ。力だけはあるからな。あの年齢なのに良くやるよ。ややもすると手を抜きがちな職方も彼のもとでは、気が抜けないだろうな。
それと、施主がどんなに偉い社長だろうと、いつの間にか仲良くなっちゃって、気がつくとタメ言葉を使っているからね。若いものには真似できないところだろうな。さらに客のためには、本人としては納得いかない見積り内容の時は、会社が損をしようが頑固に貫き通しちまうんだよな。
ちょっと褒めすぎか。言っておかなければならないことが一つだけあるんだよね。ロッカー室があるにも係らず、会社の駐車場でパンツ一丁で着替えはするし、外は気持ちいいからという理由で、会社の大木の下で小を足しているんだよ。自慢したいのは分かるけど、ワッハッハッハ、孫に話しちゃうぞ。
こんな感じで紹介してくれることと想定します。これを書いている私は明日にはコンクリートと一緒に人柱にされているかも知れません。これまで有難うございました。
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